はじめに #
このガイドでは、OktaとCloudflare ZTNAを使用してセキュアなSAML開発環境を構築する方法について説明します。SAMLは、異なるセキュリティドメイン間で認証および認可データを交換するための標準的なプロトコルです。Oktaは、クラウドベースのID管理サービスを提供し、Cloudflare ZTNAは、ゼロトラストネットワークアクセスを提供します。これらのツールを組み合わせることで、セキュアで柔軟な開発環境を構築できます。
Oktaの設定 #
OktaでSAMLアプリケーションを設定する方法について説明します。
Okta開発者アカウントの作成 #
- Okta Developerにアクセスし、無料の開発者アカウントを作成します。
- 必要な情報を入力してアカウントを登録します。
- 登録後、Okta組織のURL(例:
https://dev-xxxxxxxx.okta.com
)が記載されたメールが届きます。このURLは後で必要になるので、保存しておいてください。
SAMLアプリケーションの作成 #
- Okta開発者コンソールにログインします。
- Applications > Applications に移動します。
- Create App Integration をクリックします。
- SAML 2.0 を選択し、Next をクリックします。
- アプリケーションの名前(例:
SAML Dev App
)を入力します。 - Single sign-on URL に、アプリケーションのリダイレクトURLを入力します(例:
http://localhost:8080/saml/SSO
)。 - Audience URI (SP Entity ID) に、アプリケーションのエンティティIDを入力します(例:
http://localhost:8080/saml/metadata
)。 - Name ID format を EmailAddress に設定します。
- Update application every time を Disabled に設定します。
- Next をクリックします。
- 必要なアンケートに回答し、Finish をクリックします。
属性マッピングの設定 #
SAML属性マッピングを設定します。必要に応じて、firstName、lastName、emailなどの属性をSAMLレスポンスに含めるように設定します。
Cloudflare ZTNAの設定 #
Cloudflare ZTNAを設定する方法について説明します。
Cloudflareアカウントの作成 #
- Cloudflareにアクセスし、アカウントを作成します。
- Cloudflareアカウントにログインし、ドメインを追加します。
Cloudflare ZTNAの設定 #
- Cloudflareダッシュボードで、Zero Trust > Access > Applications に移動します。
- Add an application をクリックします。
- アプリケーションの種類を選択します(例:
Self-hosted
)。 - アプリケーションの名前を入力します(例:
SAML Dev App
)。 - Session duration を設定します。
- Identity providers で、Add identity provider をクリックし、SAML を選択します。
- Oktaから提供された情報を入力します。
- IdP Entity ID: Okta SAMLアプリケーションの General タブにある Metadata URL から取得できます。
- SAML single sign-on URL: Okta SAMLアプリケーションの Sign On タブにある SAML 2.0 Endpoint (HTTP) を入力します。
- Public key certificate: Okta SAMLアプリケーションの Sign On タブにある View SAML certificate から証明書をコピーし、貼り付けます。
- Save をクリックします。
SAML IdPとしてのOktaの登録 #
OktaをSAML IdPとして登録します。上記の手順で、Cloudflare ZTNAにOktaをIdPとして登録します。
開発環境のテスト #
開発環境をテストする方法について説明します。
SAML認証フローのテスト #
- 開発環境にアクセスし、SAML認証フローを開始します。
- Oktaのログインページにリダイレクトされることを確認します。
- Oktaの資格情報を使用してログインします。
- 開発環境に正常にリダイレクトされることを確認します。
Cloudflare ZTNAによるアクセス制御のテスト #
- Cloudflare ZTNAで設定したアクセスルールが適用されることを確認します。
- 許可されたユーザーのみが開発環境にアクセスできることを確認します。
- 許可されていないユーザーがアクセスを試みた場合に、アクセスが拒否されることを確認します。
まとめ #
OktaとCloudflare ZTNAを使用したSAML開発環境の利点について説明します。
OktaとCloudflare ZTNAを使用したSAML開発環境の利点 #
OktaとCloudflare ZTNAを使用することで、セキュアで柔軟なSAML開発環境を構築できます。これにより、開発者は安全な環境でSAMLアプリケーションを開発およびテストできます。
今後の展望 #
より高度なアクセス制御ルールをCloudflare ZTNAで設定することで、セキュリティをさらに強化することができます。